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2014年4月1日 at 11:51 PM

福田和子 時効寸前に逮捕された理由

2009/12/30 ザ!世界仰天ニュース

福田和子 時効21日前の逮捕

 

 

20の名前、7つの顔を持つ女。福田和子。

2009/11/10 市橋達也、ついに指名手配される。リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件。逃亡期間2年8か月。市橋容疑者は顔を整形し、偽名を使い逃亡を続けた。

市橋容疑者

この12年前、市橋容疑者をはるかに上回る14年と344日も逃亡を続け、時効が成立するわずか21日前に逮捕された女が福田和子である。

福田和子01

 

1982年8月、福田和子は同僚だった美人ホステスを殺害。警察の目をかいくぐり、日本中を逃亡し続けることになる。行く先々で20以上の偽名を使い分け、整形手術を繰り返し7つの顔を持つ女とも呼ばれた。

福田和子02

「私も悪知恵働くんでね。切るよ。本当に。危ない危ない。逆探知されたら困る。」

 

当時福田和子を追い続けた担当。松山東署刑事課第一課長 中井邦彦さん。

「したたかな女性だなぁと。一筋縄ではいかない。」

愛媛県警捜査第一課次長 二宮義晴さん

「本当に、とことん逃げる。隙あれば。これは難しいと。」

 

 

1982/8/19 愛媛県松山市。午後三時。福田和子は同僚のナンバーワンホステス安岡厚子さん宅を訪れ、絞殺していた。

まず遺体をタオルケットとバスタオルで包み、ナイロンテープとガムテープで厳重に梱包。ほとんど使われることのない非常階段の踊り場に遺体をひとまず置く。

 

次に部屋中を物色。現金13万20円と米ドル4ドル1セント。さらに預金通帳2冊と印鑑を盗んだ。

そしてこの部屋に4時間以上も居座った。

 

午後7時。和子の夫が仕事から帰ってくるのを見計らい、公衆電話から電話。

「あんた、私やけど、今から車で松山まで来てほしいんやけど。今晩知り合いの女の子の夜逃げを手伝ってあげたいんよ。もうすぐ刑務所から出てくる男から逃げたいんやって。今から。そう、頼んだよ。」

 

午後8時。703安岡。夫が来ると、夫だけに真実を伝える。

「これは大っぴらには出来ん引っ越しやけんね。・・・あんた、今から私が何言うてもびっくりしないでよ。

うちな。ここで女の人を殺したんよ。仕方なかったんよ。女のほうがいきなりナイフ持ってとびかかってきて、無我夢中でもみ合っているうちに気が付いたら死んどった。」

正当防衛を装う。

「私は殺す気なんてなかったんよ。自分が殺されると思って必至やったんやけん。なぁ・・・私を助けて」

「遺体を隠してもいつかはばれる。自首したほうがいい」

「子供もおるけん。私が捕まったら困るやろ?私は捕まらんよ。捕まるわけにはいかんのよ」

 

やむなく承諾した夫と遺体を車に積み込む。

午後9時過ぎ。安岡さんの部屋に戻り、親戚に夜逃げと嘘をつき、トラックを借りて来てもらう。

ほとんどの家財道具、装飾品、衣類などほとんどのものを運びだす。

 

朝方、松山市から20km離れた山の中に、遺体を埋める。

 

8/20。親戚夫婦を騙し、「夜逃げした子にお金を送ってあげたい」と安岡さんの通帳と印鑑を渡し、お金76万4千円を引き出させる。

 

盗んだ家財道具一式は、和子の愛人と密会するマンションに運びこむ。愛人のことを知らない夫に手伝わせる。

「あんたが出張に行っとる間に高松の両親が揃えてくれたんよ。お前の花嫁道具やって。」

愛人には独身と嘘ついていた。

 

 

8/23日。安岡さんは店に来なくなったので、松山東警察署が動き出す。

福田和子03

刑事が安岡さんの部屋を訪れると家具がない。警察も当初は単なる夜逃げだと思いこんだ。

福田04

しかしマンションの大家が19日夜にレンタカーのトラックに家具を積み込んでいるところを見ていた。

ナンバーも見ていた。レンタカー会社を特定。

 

8/24 17:00。愛媛県大洲。自宅に親戚から電話が入る。和子が出る。「警察が来た、この前やった変な手伝いの件じゃないかなと思う」という内容。警察が来ると悟る。

 

18:00。知らない声から電話。とっさに和子は子供の声で「はい。福田です」と答える。「お母さんはおる?」⇁「おりません」⇁「どこへ行ったんやろ?」⇁「わかりませんけど、松山じゃないですか?」⇁「いつごろ帰ってくる?」⇁「わかりませんけど、もうこっち向かってるとちゃいますか?」

警察に松山に居ると信じさせる

 

19:00。夫帰宅。今夜逃亡を決意する和子。家族には平静を装いいつも通り家事をこなす。

今治の親戚から用事があって今から出かけてくると夫にいう。息子には何も伝えない。20:40逃亡開始。このとき和子34歳。

偽名で高井はつ美という名でタクシーを家の近くに予約し乗り込む。大洲駅まで。駅から電車でフェリー乗り場まで。

途中で警察の検問(警察は松山⇁大洲へ来ると睨んで検問していた)。逆ルートなのでそのまま抜ける。

 

23:00。夫が重要参考人として警察に。愛人宅にも操作が入る。

福田和子04

盗んだもの336点。下着まであり。

愛人宅の契約者名は高井はつ美。住所は、福田和子の大洲の家と同じ。連帯保証人が愛人。

 

 

和子は石川県金沢市片町のスナックで、小野寺忍としてホステスとして働く。

8/28愛媛では取り調べを受けていた夫が、死体を埋めた件を自供。死体遺棄の容疑で緊急逮捕。

福田和子05

安岡さんの無惨な遺体発見。

福田和子06

8/28に松山東署に対策本部設置。

大阪で金を引き出している事実あり。

 

つながりのある人物の洗い出し。偽名注意。で全国指名手配

 

8/30。全国指名手配されると東京新橋の整形外科で目を二重。鼻にシリコンを入れる。

主人のDVから逃れたいと嘘をつき、再び店に戻る。整形後は性格も明るくなり、客あしらいもうまくなる。

京都料亭の娘、親の決めた相手と結婚したがDVで困っていると客を誘惑。

 

 

松山の愛人も和子の嘘は見抜けなかった。

 

10/2。和子京都へ。愛人へ電話する。警察への協力をかって出ていた愛人は録音していた。

「もしもし、はつ美です。もう忘れたでしょうが。私のことは」

「そうや。福田和子なんて知らんけど。そんな女」

「高井はつ美だけ?もう切るよ。本当。」

「なんで?」

「危ない危ない」

「何が危ない?」

「逆探知されたら困る。」

 

警察は録音テープからコインの落ちる音(10円で話せる範囲の圏内。大阪、京都、兵庫)から場所を割り出し。

その後も関西地区から知り合いあてに何度か電話する。

「離婚容姿送るけん。判だけ押してね。福田の判は、おそらく離婚届出す時には、もう警察がやかましいけん。手紙が来たいうこと言うて。うん。かまわんけん。わたしも安全なところから電話かけてるから。私も悪知恵働くんでね。ははは」

 

捜査をかく乱するためあえて関西地区に移動して電話をかける。

1982/11。福田和子から離婚届届く。京都中央郵便局消印。

 

警察は金沢までは捜査できなかった。関西地区のみ。

 

1983/2。和子は金沢で印刷機メーカー勤務の男性と同棲。相手は妻がいたが和子を選び離婚した。このときの偽名は小野寺忍。

 

1983/10。和子に新たな出会い。100年続く和菓子屋の若旦那(妻あり)。

そして若旦那に近づき、同棲していた男性の家から家財道具ごと消える。和菓子屋の若旦那と同棲生活をするため。

この若旦那相手の偽名は華世。京都の老舗料理店の娘と偽り、同棲用のアパートを借りさせる。

 

 

前の男性も引き下がらず、この同棲アパートを割り出す。

男性は怒るどころか「お前がおらんとだめやってん!」と関係修復を願い出る。和子折れてしばらく関係を続ける。

 

 

1年以上の二重関係の後、若旦那のほうから「子供がいる。どうしても女手がいるので、面倒をみてくれ(=関係をはっきりしてくれ)」と頼まれる。

 

 

1985/6。若旦那は妻と別れて、和子が内縁の妻として入る。

家族には明るい家族がきたと評判よい。でも先妻の息子とはうまくいかず。

 

 

1986/9/10。和子、自宅に電話をかける。息子の声が聴きたかった。

「今ね。今治におるんよ。」と息子に会いに愛媛まで来る。待ち合わせの今治の駅に母の姿。サングラス&整形をしていたが母だとわかる。

和子は、そのまま息子を連れて「甥っ子」と偽り、和菓子店への住み込みを若旦那の家族に願い出る。

4年ぶりに一緒に暮らす。

 

 

1987/12。和菓子屋に来て3年。若旦那からきちんと籍入れたいと言われる。

断り続ける和子に身内が疑いを持ち始める。

和子は息子に「何かあったら逃げる」と告げ、自首することは考えなかった。

 

 

1988。石川加賀温泉。組合の温泉旅館で若旦那が手配書を見てしまう。

「華世、おまえあの福田和子じゃないんやろ?」

「なにあほなこと言うとんの。世の中には似た顔の人が仰山いるんや。日本人だけでも1億いるんやから、1人や2人、同じような顔の人がいても何も不思議はないやろ?」

 

次第にごまかしも効かなくなり、身内が和子の連れてきた甥っ子の荷物を調べ運転免許証から「愛媛県松山」(=京都ではない)ことに気づき警察に電話。

 

 

1988/2/12。福田和子が公民館で通夜の準備をしているところを警察踏み込み。

和子気づき逃走。自転車を盗み間一髪成功。

 

 

愛媛県操作第一課次長 二宮義晴さん

「普通の家に潜り込んでいるというのはしたたかやね」

松山東第一課長 中井邦彦さん

「まさかまさかの息子を連れていくとはね。できんですよね。普通の考えでは。愛媛に戻るとは考えてなかった」

整形

 

 

全国指名手配写真も整形後写真へ

 

倉本かおるという名で名古屋のラブホテルで働くが、石川の出来事以来ニュースで話題が多く、1つの場所で長くとどまるのを危険と学習する。

 

 

下呂温泉へ。そのときに合った人がキップをもっていたのを確認していた。

清掃員の履歴書では判子なかったので拇印を押していた。履歴書の写真は前髪をおろした暗い感じ。

 

 

警察は岐阜県下呂温泉を中心に愛知県周辺を捜査。

しかしそれはフェイクで、和子は名古屋近くのモーテルで働いていた。

 

 

1988/8/1。死体遺棄事件時効成立。殺人罪の時効(15年)でしか逮捕できなくなる。

和子は3か月以上同じ場所にはとどまらないように全国規模で逃亡していた。

 

1988~1996

北海道函館

青森・恐山

青森・青森市

新潟県・新潟市

千葉県・養老温泉

岐阜県・高山

岐阜県・大積

愛知県・一宮

三重県・津

京都府・京都

京都府・木津町

大阪府・大阪

和歌山県・和歌山市

島根県・松江

岡山県・岡山

山口県・下関

 

1990/2。二度目の整形。鼻のシリコンを取り除く。

1996/8。時効まで1年で和子は福井に現れる。49歳。

 

 

化粧品のセールスレディーを装い、中村ゆき子と名乗る。

100万円の懸賞金がかかる。日本初。

 

 

福井での生活9か月。情報収集し気をつけていた。

がおでん店の常連になる。この店では中村れい子と名乗る。

 

 

時効まで2か月余り。

1997/7。おでん店の女将が声やしゃべり方が、テレビの和子と似ていたのに不信感を抱く。

常連も気づく。すぐに警察に通報。

 

 

警察は店の中で行動を起こさないのを条件に、指紋の採取を依頼。

和子はこのタイミングで急におでん店に来なくなる。

 

 

1997/7/27。女将は道でぱったりれい子に合う。

「大阪にいた。明日には店に顔を出す」と和子。

和子「うち、結婚しようと思ってるんよ。相手の人が今外国行ってて来月戻ってくる」

女将の態度がぎこちない。

 

 

和子は時効の日8/19にカレンダーで二重丸をつけていた。

 

 

1999/7/28。和子店にくる。女将と常連はビール瓶・コップに指紋をつけさせた。

カラオケの近くのマラカスにも。カラオケの合いの手中に女将ビール瓶を保管。

和子、この日は珍しく泥酔。女将この隙にマラカスも確保。

 

 

ここで和子起き、「うちな。公開捜査してるアレに似てるって、最近よく言われるんよ。ねぇ、似てないよね!この鼻整形してるように見える?触ってみてよ!福田和子みたいに整形なんかしてないよ!」

と暴れ出す。

常連「あかん・・飲み過ぎた。もう帰る・・・」

和子「待って!うちも帰る!お金はうちが出すよってに。」

常連「ありがとう・・・次・・・奢るから・・」

 

 

帰り際に和子は女将に「ねぇママ・・・うちのこと疑ってるやろ?ほんまは疑ってるやろ」

女将「疑ってへん。わたしはそんなこと考えてせぇへんし」

和子「また明日来るきに。」

 

 

和子の姿がなくなると、女将はビール瓶、グラス、マラカスを警察に届ける。

一方和子は女将なら警察に通報しないと思っていたのか7/29もホテルから出ておでん店に向かう。

 

 

女将の元には福井署から「一部指紋が一致していた」と連絡有。

「女はいまいますか?」⇁「はい」

 

 

警察、店の周りを取り囲む。常連、タバコを買い行くふりして外に出て刑事の姿を確認。

16:00前。「一旦かえってまた来る。ここで19:00に待ち合わせしてる」と和子。

 

 

警察、外に出た和子を署まで任意同行。

 

14年と344日の逃亡劇はここで終わる。

 

 

18:35。和子自供。翌日松山へ移送

2003/11。無期懲役刑確定

2005/3。刑務所内でくも膜下出血で死亡。享年57歳。

 

 

ここまでを見ると、三重県の寺輪 博美さん殺害事件と違い、警察が猶予を与えていた感じはしない。

三重県四日市市の女子中学生LINE殺人事件

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